レイマリン AXIOM+12を取り付け
古いタイプのレイマリンのGPSがついていましたので今回最新式のAXIOM+12の交換しました。
合わせてAISトランスポンダーの取り付けをしてAXIOMの画面上でAIS搭載艇の表示をして安全度を上げる変更工事です。
このヨットには風向、風速はST60+という機器がついていましたがそちらはネットワークがNEMA0183で動いていました。またオートパイロットは現行型が単独で動いていました。
AISはアイコムのMA-510TRJを採用しました。これはアンカーアラーム機能もあるのでおすすめしてます。
ネットワークはコンバーターを入れてNEMA0183とNEMA2000を混在させて動かしています。
左側の空いているスペースにAISのMA -510TRJを埋め込みました。
今回苦労したのはVHFのアンテナ設置です。中古で買われたヨットでケーブルはぐちゃぐちゃ、ネットワークケーブルもぐちゃぐちゃでした。全てを撤去して無線のケーブルを引き直して通す作業が大変でした。
これが全部不要なセンサー類やケーブルです。かなりケーブル類はスッキリしました。
AXIOM+12も綺麗に収まりました。
AXIOMの画面にもAIS情報が入ってきて衝突アラームも作動します。このシステムの良いところは
何分何秒後に前方を通過するか?コンピューターが計算して表示してくれます。とても便利です。
風向、風速、水深、ボートスピード、GPSスピードを表示してくれます。また、画面上でオートパイロットの操作が出来るようになりました。
最近はガーミンにFURUNOを繋いだり、他社のGPSと繋いだり出来るようになって来ています。
一部の古い機器は繋げないものもありますが、まずはご相談ください。
シートロックの交換
この古いタイプのシートロックが滑り出してシートが緩むそうで、お客様が中古で探してきたので取り付けだけ依頼されました。
新しいタイプとは取り付け穴の位置も違うため、まず取り外して穴を埋めます。
裏側はプレートを製作して強度を上げますが、以前の穴も隠れるように設計しています。
新しいシートロックの穴あけをしますが切屑が船内に落ちてしまうのでカバーをします。
無事に取り付け完了です。新しい穴も防水処理して取り付けします。
取り付け完了です。中古で購入された部品等の取り付け依頼も受けられる場合があります。
まずはご相談ください。
メーターカバー製作
レース艇のヨットのメーターカバーを作りました。
紫外線で画面が焼けたりするので防水性のあるサンブレラという生地でミシンで作りました。
マジックテープで止めてから再度外れないように、プラのバックルを付けています。
完全、現物合わせの一品物です。
バウハッチのパッキン交換
ヤマハの26ftのヨットのバウハッチのパッキン交換を依頼を受けました。
年式が古くなってくるとパッキンが潰れてヒンジがガタガタしてきます。そうなると最近では船検に通りません。以前より検査が厳しくなっています。
そこで交換依頼が来ました。
新品のYAMAHA純正パッキンはこんな形をしています。
まずは既存のパッキンを剥がす作業ですが海上では大変ですので扉を外してから陸上で作業します。
カッターである程度を剥がして、スクレーパーやアセトンを使い綺麗に取り外します。
この作業は意外と時間が掛かります。
新しいパッキンは、接着面の油分を落としてから軽くペーパーを掛けて接着剤を塗布します。
その後、動かないように重しを乗せて24時間硬化させます。
これで完成です。
新しいパッキンだとしっかりと密封できて次回の船検でも無事に問題なく通るでしょう。
ご依頼ありがとうございました。
ヨットの回航 千葉県から沼津市
中古艇を買われて仲間同士で回航予定だったそうですが、冬の天候不順とクルーの休み問題等で
ご依頼が来ました。千葉県から沼津市までのヨット回航です。
エンジンは2GM バンドフェットです。天気予報情報には私はPredictWindを使ってます。
3日間の予定で日程を組みましたが、最終日以降は海峡が荒れそうな天気予報です。
また3日目の石廊崎付近は20ntオーバーの向かい風です。まあ20ntぐらいまではヨットレースを
やっている私は普通です。ずぶ濡れはしょうがないです。その分装備していれば大丈夫です。
木更津にお昼に入りましたが、先の事を考えて昼に出港しました。目指すは三浦港です。
ここは何度も来たことがあり入口の定置網に気をつけながら沖側から入港すれば広いし港内は明るいので
安心です、ただ土曜日だったこともあり夜7時過ぎにたった1艇だけ隙間が見つかり停泊出来ました。
今回の問題は、オートパイロットが使えない回航でした。前回の沼津から銚子マリーナもオートパイロット無し
でした。アイフォンのコンパスアプリを利用して蛇行しないようん最短ルートでトリムします。
翌日、三浦港を早朝4時に出港して13時過ぎに下田港に到着。
この冬場は3時過ぎると寒いし、日没が16時台です。何かトラブルが発生してからでは遅いので
到着時刻は13時付近に設定しています。下田まで伊東沖で逆潮に捕まりました。
SOGが1.4ntで厳しい1時間半でした。SOGを見ながら岸沿いを狙って走ります。
稲取を越えるぐらいからSOGは5ntに戻り安心しました。
やはり30ftぐらいのヨットは平均4から4.5ntで航路計画を作ることです。
下田に到着後にVベルトチェック、オイル消費量をチェックして燃料を補給して翌日の準備をします。
下田を3時に出港して沼津に12時15分に到着してオーナー様に引き渡しました。
平均燃費は時間あたり1.5リットルでした。
基本的に回航は2名で回航します。
回航依頼もお待ちしています。
ヨットのエンジントラブル その2
寒くなってくるとエンジンの始動不良案件が多くなってきます。
バッテリートラブル、電気系、スターター、色々原因があります。
今回のご依頼はヤマハの26Sで船外機艇です。
全くエンジンが始動出来ないとのことで確認しました。
セルは回るけれどエンジンが初爆しない。
まずはプラグを外してみます。全然ガソリンで濡れていません。
キルスイッチの異常も考えられるのでテスターでチェックします。
次にキャブレターのフロート室をチェックします。
燃料は来ていました。
でも、そこから燃焼室にガソリンが届いていないことになります。
キャブレターを外して、分解してキャブレターオーバーホールをしました。
キャブレターも綺麗になり、無事にエンジン始動しました。
ガソリンエンジンはあまり使用頻度が低いとキャブレターが固まって始動不良になりやすいです。
そういう時はRanaボートサービス定期メンテナンス契約していただけると定期的にエンジン始動や
オイル交換等のメンテナンスを致しますので余分なストレスから解消されます。
エンジンしっかり始動して修理完了です。
ヨットのエンジントラブル
31ftのヨットでエンジンがオーバーヒートしているとのことで確認してきました。
まず、オーバーヒートして警報が鳴りランプが点灯しているとのことでした。
通常オーバーヒートの場合には排水の出が悪い、Vベルトの緩みが考えられます。
したがって、順を追って確認していきます。
Vベルトはご覧の様にゆるゆるでした。エンジンルームはゴムの粉で一杯でした。
これはオーナーさんが全然メンテナンスしていない事が原因です。
しかしながらVベルトだけでオーバーヒートの原因の一つですが、冷却水のルート確認も必要です。
海水ポンプも外してインペラーも確認してインペラーは問題無しでした。
Vベルトを新品に交換して、再度エンジン始動して30分程度運転してオーバーヒートの
問題が発生しなかったので修理完了となりました。
排気口から元気に冷却水が出るようになりました。
ご依頼ありがとうございました。
電動マリントイレ修理
お客様がご自分で電動マリントイレを修理しようとしてモーターを外しました。
構造が理解してからバラせば良いのにモーター側のネジを外してしまいました。
TMC製のマリントイレのモーターです。
これは上の部分にインペラーが入っています。
逆にモーター側をバラしてしまい。カーボンブラシとバネが外れて組めない状態になってしまいました。
最初から私が外してインペラーチェックをしていれば1時間半で済む仕事がモーターをバラしてしまい
これを復旧して元に戻してインペラー点検してトイレに取り付け、配線をやり直して3時間半の仕事に
なってしまいました。
通常はやり掛けの仕事はお受けしません。定期的にお仕事を依頼していただいてる
お客様には一緒に修理したり必要な専用工具の購入アドバイスをしたりの
お付き合いをさせていただいています。
ヨットの回航
今回、静岡県沼津から千葉県の銚子までのヨットを回航しました。
あまり乗られて居なかったなので、毎日少なからずトラブルは出てきます。
それを直しながら移動していきます。
今回のヨットですが母港が銚子なんです。そうなると航行できるエリアが下の写真のエリアだけなんです。
黒枠の下のエリアが航行出来ないので静岡から運べないんです。
そこで臨時変更証という船舶検査を受けて回航に限る船舶検査証を発行してもらいます。
これも1ヶ月間の期限付きです。そんな訳で静岡県沼津市から千葉県の銚子まで回航出来ることに
成りました。工程は以下に記載します。
沼津から大島 波浮港 15時間
大島 波浮港から千葉県千倉港 9時間20分
千葉県千倉港から千葉県大原港 9時間
千葉県大原港から銚子マリーナ 8時間15分
今回は、天候が何とかあまり崩れなかったので良かったですが20ktオーバーの向かい風の中
ずぶ濡れに成りながらの移動でした。
天候が崩れると、数日出れないことも普通です。
安全にお客様のヨットを運ぶのが回航という仕事です。
ヨットのバッテリースイッチ交換
今回は、VIKING 22というヨットです。エンジンはYA8です。
バッテリーが今では珍しいナイフ型スイッチです。
バッテリー回路をエンジン用とハウス用に分けたいということで交換しました。
まずは取り外してから新しいスイッチを取り付ける穴を空けます。
配線を引き直して、取り付けて完了です。
こういう簡単な作業でも何でもやりますのでご依頼ください。
出張費と作業費で受けています。