PSS交換
2024年9月12日
Leave a comment By rana-bs
今回はNJYのリベッチオというヨットでシャフトシール(PSS)からの海水漏れが発生したと
いうことで上架して交換しました。
この作業は意外と大変です。まずシャフトをエンジンから切り離すのが苦労します。
今回、右側がエンジン側ですがゴム製のカップリング構造になっていました。
ボルトがフランジに付いていて抜けませんでした。通常ですとこのボルトを長いものに取り替えて
フランジの中のロックナットを外して、フランジ同士を締め込んで左側のフランジを抜きます。
今回はその方法でフランジの脱着ができないため特殊な工具がないとフランジが外れません。
そこで旋盤という工作機械で特殊工具を製作してもらいました。CADで図面を書いて外注工場で
作ってもらいました。
左側のフランジに取り付けているのが、今回製作した特殊工具です。
ボルトを締め込んで行くと左側のフランジが抜けてきます。
フランジが抜けたら、キーを取り外すとやっとPSSが交換可能になります。
無事にPSSが外れました。シャフトをしっかり磨いてから新しいPSSを取り付けます。
今回のPSSは改良されていて右側のリングが旧型です。新型はリング幅が広くなり中のOリングが2本になって
いました。改良されているようです。
取付には芯だしという作業をします。しっかりと振れが最小になるようにエンジンフランジを取り付けます。
これで安心してヨットに乗れます。
お仕事ご依頼ありがとうございました。