マリンエアコンの点検
2024年7月15日
Leave a comment By rana-bs
夏が近づくとマリンエアコンの不調が発見されます。
今回の船は、マリンエアコンが5台積まれています。
16000BTUが2台
12000BTUが1台
9000BTUが2台でした。
まず1台づつ、スイッチを入れて海水ポンプが起動するか?確認して行きます。
今回、5台のうち3台が海水ポンプが動かない現象が確認できました。しかしながら、即不具合とはなりません。
海水ポンプが2台積まれていて、左舷エアコン用、右舷エアコン用と分かれていました。
マリンエアコンはスイッチを入れると、海水ポンプを動かすためにリレーを動かしてポンプを起動します。
だから、リレーを動かすためのラインを再度確認します。
そうすると、意外と細かいところに不具合が見つかります。
エアコンの制御ボックスを開けて、回路図から線を追いかけます。
色々と、お客様の船のエアコン回路図がわかってきます。ある程度システムを理解しないと修理すら出来ません。
まず、最初の不具合箇所を見つけました。右側のオレンジ色のリレーが1個壊れていました。
それも中途半端に接点が片方だけ壊れていました。
調子が良い時と悪い時が発生していた訳です。
これは部品交換で治ります。海水ポンプが動かない不具合はこれが影響していました。
リレーを正常な物と入れ替えてみると、5台のマリンエアコンは正常に海水ポンプは動くことが
確認出来ました。
次は、コンプレッサー等の動作が正常か?調べていきます。
5台のうち、3台はガスの量が規定より外れているようです。
取り外して検査することになりました。
夏本番になる前に修理していきましょう。